「どんぶらこ」って川上から流れてくる桃にしか使えないって言われてるけど、「ぜろぜろ」も咳以外と共起してるの見たことないなあ と思ったから書き留めておく。
・ぜろぜろした咳が出る
・(咳が/のどが)ぜろぜろいう
みたいな表現。ちゃんと探したら咳以外にも呼吸や気管支、痰やら背中に耳を当てたときの音も一緒に出てくる。
ネットの書き言葉で見ただけなんだけど口頭でも「咳(のど・呼吸・背中の音)はどんな感じですか? ぜろぜろします?」とか言うのかな。診察の場面とか。自分の環境では聞いたことまだないな。
看護師に「ぜろぜろしたN」って使うのかLINEで訊いたらそこの地方では「ぜろぜろよりゼーゼーを使うかな。地域でも違うかも(要約)」という話だった。地域差なるほど。
ひさびさにコーパスを使ってるみるか~と思って、webですぐ利用できたNINJAL-LWP for TWC(NLT)を使った。こういうツールって何年も触ってないとだいたいの感覚で使えてたものの直感が薄れててビビる。
使用されてるデータがBCCWJでは1億語だったのが、LWPには11億語超が採用されてて、うわあ国語研すげえと思いました。
結果的に「ぜろぜろ」と「咳」の共起は見つけられませんでした。いや検索の仕方が悪い(コーパスをまともに使えてない)可能性はふつうにある。今度気が向いたらまた試すと思う。
「ぜろぜろ 咳」「ぜろぜろ 呼吸」でGoogleで検索をかけると、トップに「喘鳴(ぜんめい)」の説明文が出てくる。
単純に「ぜろぜろ」だけで検索すると咳や呼吸や気管支以外の話がいろいろ出てくる。
結局ぜろぜろってどこ(なに)発祥の語彙なんだろうな。そもそも「ぜろぜろ」はこれを擬音語というべきなのか擬態語なのかオノマトペとかでまとめたほうがいいのかそのへんも全然わからん。
特にオチとかはない。